人形のおうちがあったらいいのにね。
って、かえっこの途中でずっと考えてました。たくさんおおもちゃの中で、はだかのまま、ぐちゃぐちゃの髪の毛のリカちゃんを見てかなしい気持ちになるのは小さなころに遊んだ記憶があるからでしょうか。その遊んでいたリカちゃんがもう、どこに仕舞われているかもわからないのにそんな勝手なことほんとうは私なんかに言えないのでしょうね。ミニカーや動物のビニール人形にのしかかられるようにして埋まっていたリカちゃんを、上のほうに移動させたのだけども、すぐにおもちゃの洪水に巻きこまれてどこかに。ほかにもまだどこかに同じような子がいるんですよね。きっと。私は連れて帰れない。そういう子たちの体をふいて、髪をといて新しい服を着せてあげるまではできるかもしれないけれど、そういう子たちが帰れるおうちがあればいいのにね。もう持ち主の女の子に手の中には二度と戻れないのだから。


 というか、そういう場ものを平気でかえっこに出す子供も親もわたしにはよくわからないのですよね。かえっこ自体には便利システムだとはおもうけどお人形出すの禁止にしてほしいとか言い過ぎなんだろうかなー。ただ単に気持ちの問題です。うん。ぜんぜんわかんねえよ。